大学職業指導研究会
会長 閑念 文博
(専修大学キャリアセンター事務部長)
前任の森会長の後を受けて、2024年4月より大学職業指導研究会の会長を拝命いたしました閑念と申します。
まず初めに、本研究会の活動にご協力をいただいているすべての会員校の皆様と、その活動にご理解をいただいているすべての企業・団体等の皆様に厚く御礼を申し上げます。
3年次の夏期休暇から多くの学生が参加する企業等のインターンシップ・オープンカンパニーは事実上の就職活動のスタートとして定着した感があり、企業の採用意欲の高まりと、若年労働者層の減少や人材不足感も相まって、近年の就職活動は学生にとって完全な「売り手市場」になりました。
一方、今の早期化と売り手市場は学生にとって良いことばかりではないと考えています。
キャリア教育や社会理解が十分に醸成されていない状態でのインターンシップ参加や早期選考は「希望の業界・企業」しか見ようとしない学生の増加につながり、結果として学生の視野や選択の幅を狭めている可能性があります。
また、インターンシップ等から早期選考実施の流れは首都圏などの大都市圏の企業が突出しており、採用活動の地域格差が顕著になっています。
このように、学生の就職活動は過去に例を見ない大きな変化の時を迎えており、大学における就職を含めたキャリア教育・支援の重要度は年々高まっていると考えます。
卒業後のファーストキャリアとして就職を選択する学生が多い中、その進路を学生自身が決定し納得できるものにするために、学生生活とキャリア支援を通して学生自身が成長する必要があります。そして私たち大学はそれを支え、後押しする存在でなければならないと考えています。
本研究会では、4つの分科会活動が軸となり、それぞれが時代に即したテーマを掲げ会員相互の連携、情報交換など年間を通じて日々研鑽を積んでおります。この分科会活動こそが大学職業指導研究会の礎であり、分科会活動で得た有益な情報を各大学で活かすことで、学生1人1人の成長を後押しすることにつながると考えています。
また、4つの分科会活動で得た情報を分科会の垣根を越えて情報交換を行うことにより、より強い大学間連携を構築することができるのです。
大学職業指導研究会の全会員が学生サポートに対して全身全霊で向き合っていることに対しまして敬意を表するとともに、小職は本会の充実発展のため粉骨砕身取り組んで参りたいと思います。
今年度もご支援とご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
Ⅰ.統一テーマ
『新たな就職環境に向けた就職・キャリア支援』Ⅱ.基本課題
1.学生に対する的確な就職支援とキャリア支援2.就職・キャリア支援業務担当者の資質向上
3.業界・企業研究および採用担当者との情報交換
4.会員校間および担当者間での情報交換
期間 | 氏名 | 就任当時の役職 |
---|---|---|
2010年(平成22年)~2012年(平成24年) | 染谷 宏 | 東海大学 キャリア指導センター 次長 |
2012年(平成24年)~2014年(平成26年) | 山下 恭弘 | 立教大学 キャリアセンター 事務部長 |
2014年(平成26年)~2015年(平成27年) | 深野 弘美 | 東洋大学 総務部 担当部長 |
2015年(平成27年)〜2017年(平成29年) | 森田 浩一 | 上智大学 キャリアセンター センター長 |
2017年(平成29年4月)~2018年(平成30年3月) | 串崎 扶美子 | 実践女子大学 キャリアセンター 部長 |
2018年(平成30年4月)~2019年(平成31年3月) | 成田 剛 | 亜細亜大学 キャリアセンター 部長 |
2019年(平成31年4月)~2020年(令和2年3月) | 酒井 優好 | 大東文化大学 キャリアセンター事務室 室長 |
2020年(令和2年4月)~2022年(令和4年3月) | 祖父江 健一 | 青山学院大学 進路・就職センター 部長 |
2022年(令和4年4月)~2023年(令和5年6月) | 池田 浩二 | 中央大学キャリアセンター 副部長 |
2023年(令和5年7月)~2024年(令和6年3月) | 森 清 | 中央大学キャリアセンター 部長 |
2024年(令和6年4月)~ | 閑念 文博 | 専修大学キャリアセンター事務部 部長 |
※今後随時追加していきます